ごっこ遊び(2歳児)

 

                              報告者 河井葉月 津久井真理奈

 

 2歳児になると子ども達の生活習慣の自立が進むことで、好きな遊びに熱中して楽しむことが可能

となってきます。

 中でも、ごっこ遊びは子ども達の大好きな遊びの代表として、1年間を通して様々なごっこ遊びが

継続・発展的に展開されていきます。

 一人で遊ぶことが中心だった時期から、同じごっこ遊びを楽しむことで、友達と関わる喜びも獲得

していきます。

 そんな子ども達のごっこ遊びの軌跡を紹介します。

 

 

 おままごと  4月〜3月

4月

キッチン、食器、食べ物、円テーブル、ぬいぐるみ、布おもちゃ等を設定して遊び始めます。好きな食器を重ねたり、食器の中に食べ物を入れて円テーブルに持ってくる子どもが多く見られます。食べ物を持ってきた子は食べる真似をして遊んでいます。

4月

蛇口から水が出る事をイメージしながら、キッチンセットの流しで食べ物をきれいに洗ったり、手を洗う姿も見られるようになります。『きれいに洗ってから食べたほうが良いよ。』と友達や保育者に伝える子も現れます。食事をする前には、『手を洗いましょう。』といった習慣が遊びの中でも再現され子ども達の学びにも繋がります。

5月

布を円テーブルに敷いてテーブルクロスに見立てて遊ぶようになります。その後、お皿を持ってくる子や食べ物を持ってくる子で賑わいます。『お誕生日会をしよう。』と保育者が提案するとブロックでケーキを作って持ってきてくれる子も現われ、お誕生日の歌もみんなで歌い、『お誕生日ごっこ』を始めるようになります。食べる前には挨拶も自分達から言えるようになります。その後、保育者がいなくても『お誕生会ごっこ』を自分達だけでやるようになります。

5月

食べ物を鞄に入れてぬいぐるみを抱えてお出掛けをする子が表れるようになります。「公園に行って来るね。」とお友達や保育者に伝えてお部屋を歩いたり、お友達を誘って一緒に散歩する姿も見られるようになります。

5月

『お弁当作り』に関心を持つようになったので、サンドイッチを作るコーナーを設定します。サンドイッチは色画用紙で作ったレタス、トマト、チーズ、ハム、パンを用意します。子どもによって野菜やハムの量を減らしたり、自分で調節してパンに具をはさむ姿が見られます。作り終わるとお弁当パックに入れて持ち歩く様子が見られます。

6月

ピクニックに行くためのお弁当作りの場所としてままごとコーナーが盛り上がります。サンドイッチ以外では、友達同士で話しながら花紙を使ってジュース作りを楽しむようになります。また、『乾杯!!』と言って友達とやりとりをします。保育者や友達にも『何ジュースが飲みたい?』と聞いて作る姿が見られます。

6月

『料理をこぼしちゃった。』と言って布を使ってテーブルを拭く姿が見られます。その後、パーテーションに布をかけて洗濯物を干す真似をして遊びだします。また、布を布巾に見立て、料理を置く前にテーブルをきれいに拭く子も現われます。

7月キッチン用に用意した、ひな壇を使ってお店を開く子どもが現われます。『いらっしゃいませ。何にしますか?』と言って『お店ごっこ』を始めるようになります。まだ『お店ごっこ』を理解していない子もいるので間に保育者が入り、お客役の子にサポートします。『いらっしゃいませ。』、『○○ください。』、『どうぞ〜。』と簡単な言葉のやりとりを楽しみます。

7月

キッチンセットの玩具が散乱していたので『キレイにしましょう。』と呼びかけると布をたたんで床拭きをする子が現われます。中にはブロックで掃除機を作って掃除機をかける真似をする子もいます。『きれいになったよ。』と嬉しそうに伝えてきます。

7月

『私はお母さん。』『○君はパパね。』と役柄を決めて家族ごっこをする子が現われます。ぬいぐるみは赤ちゃん役のようで布を布団に見立ててセットして寝かしつける姿や、お母さん役としてバンダナをしてキッチンをきれいに掃除をしています。役割を名称と結びつけて遊べるようになります。

7月

アイスクリーム屋さんごっこと連動して行われる事が多くなります。買ってきたアイスクリームを『冷蔵庫に入れないと解けちゃう。』と言ってキッチンセットのオーブンを冷蔵庫に見立てて、中にしまいます。

9月

円テーブルでお友達と一緒に食べる時に料理を小さなナイフで切る真似をしてお友達の分と自分の分を分ける姿も見られるようになります。『これ半分して食べようよ。』と仲良く食事をする姿が見られます。

9月

少数で始めた『レストランごっこ』が作る人は○○君と役割が決められて行われるようになります。『まだ、料理が運ばれてくるのでお待ちください。』などお客を待たせ全部の料理が揃ってから、いただきますの挨拶をします。

10月

食べ物の盛り方へのこだわりが見られるようになり、一つのお皿に様々な食材が大量に入っていることは少なくなります。テーブルに並べる際にも、ただ単にお皿を並べるだけではなく、料理を食べるためのスプーンやフォ−クを添えるなどの行動も見られます。作るだけではなく、食事の場面を再現しながら楽しんでいます。

11月

布おもちゃの中にある鞄を用いて、食材のお買いものを行う姿が見られるようになります。鞄のなかに買った食材をしまうお母さんの様子を真似ることが楽しいようで、『行ってきます!』『スーパーに買い物に行くの♪』と鞄を持って食材の調達に行っています。鞄に食材を入れるだけではなく、その入れた食材をキッチンセットで料理することも多々見られ、一つの遊びが連動して楽しまれています。

12月

鍋の蓋やピザを切るカッターなどの道具の用途を理解して使っています。普段の生活の光景を真似ているようで、保育者の声掛けや援助がなくても自然と行われています。また、キッチンセットのコンロの使用も良く見られるようになり、“温める”“熱い”“冷たい”などの温度に関する単語が聞かれるようになります。

12月

作ることだけではなく、“片付ける”ということにも興味が沸き、キッチンセットにある水道場で、食器を洗う姿が見られるようになります。食べ終わった食器をただ単に洗うだけではなく、洗った食器を布で拭くなど、家庭での様子を基に本格的なままごとの再現を行いながら楽しんでいます。

 

 ピクニックごっこ 5月〜6月

5月

ままごとコーナでお弁当を作り、それを持ち運び、移動をして食事をしていたので『ピクニックごっこ』ができるような場所にレジャーシートを広げて設定します。キッチンでお弁当を作ってから布で包んで移動するという流れができます。お弁当やぬいぐるみを持って友達と保育者と話したり、お弁当を食べる真似をして遊ぶ姿がみられます。また、レジャーシートに座るときには靴を脱いで並べて過ごす。

6月

実際と同様の雰囲気を味わえるように晴れた日はテラスに出てピクニックごっこができるように設定します。バスごっこの『目的地』として用いられるようになります。『到着しました。』と運転手の子が声を掛けると、『降ります。』と言ってレジャーシートのある場所に向かってきます。中にはハンドルも持って移動する子のドライブの休憩地として遊ぶ姿も見られます。

6月

レジャーシートの上でぬいぐるみを座らせたり、寝かせて遊びます。一人でぬいぐるみとピクニックごっこを楽しむ子が多かったが、そこへお友達が参加することで一緒にぬいぐるみのお世話をしながら、お互いにお話を楽しむ場面も見られます。

6月お弁当だけではなく、みんながお弁当を取り分けられるようにお皿を持ってくる子も現われます。その後、お弁当を作ってきた友達と一緒にみんなで『いただきます。』の挨拶をして食べるようになります。

 

 バスごっこ 6〜7月

6月

おままごとで使用していた、ひな壇に子どもが集まり、みんなで並んで『バスごっこ』を始める。そこで椅子を2列に並べてパーテーションを用意して設定。すると、お皿をハンドル代わりに使う子が現われます。ほとんどの子どもがぬいぐるみと一緒にお出掛けをするためにバスを使って遊びます。

6月

お皿をハンドルに見立てて遊ぶ姿が見られたので手作りのハンドルを用意します。ハンドル形の画用紙にマーカーで模様をつけて楽しみます。ハンドルが作り終わった子からバスごっこへ移動します。イメージが膨らみ、シートベルをする姿や椅子の外で『出発進行!!』と今までいなかった車掌さんの真似をする子が現われるようになります。さらに、運転の手順(ボタンを押し、エンジンを入れる)が覚えられるようになります。また、以前は一番前の席が運転席だという認識から席を取り合う姿が見られたがハンドルを持つことでどの席でも運転手になりきる事ができるようになります。

7月

それぞれ目的地を決めて運転を始めます。その後、降りてピクニックごっこやままごとコーナーに移動する姿が見られます。さらにイメージが膨らむようになり、『病院に着きました。』などの会話のやりとり以外にも、『降ります。ピー。』とボタンの音も再現して行う姿が見られます。子ども同士で行き先について共通理解をする事ができるようになります。また、おままごとコーナーから手作りお弁当屋さんが来たり、アイスクリーム屋さんでアイスクリームを買ってからバスに乗ってくる子が多く見られ、おままごとからバスに乗ってアイスクリーム屋さんに移動する手段として使われます。

 

 洗濯ごっこ 7〜9月

7月

パーテーションで布を干す姿や布を畳む姿が見られたため、ひもを通して掛けられるように設定します。パンパンと叩いてから干すなど家庭での様子を自分なりに再現する様子が見られます。また、洗濯ばさみやハンガーを用意してみると、洗濯ばさみに興味を持ち付ける事を楽しんでいる子も多く、手先を使う事を楽しんでいる様子が見えます。

7月干した洗濯物をキッチンに持って行き、お皿をアイロンに見立て家庭で見た様子を模倣する子も現われます。その後、キッチンコーナーのテーブルクロスとして使用したり、お布団として使う姿が見られます。

7月

布やタオルが他の遊びにも使用され少なくなるとぬいぐるみなども洗濯物として使用され干されるようになります。また、キッチンの流しを使って洗う真似をしてから干すようになります。

7月

天気の良い日は実際に戸外に出て設定し、リアルさも増して、洗濯ごっこに興味のなかった子どもも参加するようになります。また、風で飛ばされないように洗濯ばさみを何個も使って止める姿も見られます。

8月

プールでも洗濯ごっこのできるように設定します。たらいで布をきれいに洗うのを楽しんでいます。また、ぐるぐる回して洗濯機のように洗う子どももいます。ほとんどの子が力強く、布をこすって洗っています。

8月キレイに干せるように布をのばしてから干す子もいます。干す時には洗濯ばさみを止めて、時間が経つと「乾いた。」と言って、洗濯から繰り返して行う姿が見られます。また、水気を含んだことから、きれいに畳むことができるようで、ひたすら畳むことに熱中する子どももいます。きれいに畳めると「見て。見て。」と友達や保育者に嬉しそうに伝えてくる姿もみられます。

 

 
 おねむりごっこ 7〜3月

7月

布を敷いてぬいぐるみをトントンさせている姿が見られたので、布団を敷いて『おねむりごっこ』として遊べるように設定します。すると、ぬいぐるみを置いて、布をかけて、トントンして寝かしつける真似をして遊びます。中には、『○○○君、寝かし付けているの。』とぬいぐるみを弟に見立てて遊んでいる子もいます。

7月

『病気になったから看病してるの。』と言って、布団で寝ているぬいぐるみに食事を与える子どもの姿も見られます。近くで騒いでいる子がいると『寝ているから静かにしてね。』と声を掛ける場面も見られたので、パーテーションを設定するとお部屋の区切りができ、落ち着いて寝かしつけられるようになります。

7月

洗濯ごっこで干していた布で枕やシーツを取り込んで、掛け布団を作る子も現われます。シーツはしわにならないように引っ張って、きれいに敷く姿も見られます。準備が終わると『おやすみなさい。』と保育者に伝えて寝る真似をして遊びます。

7月

洗濯物干しで戸外から帰ってきた子どもが、『疲れた。』と言って布団に入ります。しばらくすると、『おはよう。』と言って隣のおままごとコーナーで朝ごはんを食べに行くといった流れができます。日常の出来事を再現して楽しむ姿が見られるようになります。

8月

おねむりごっこを楽しむ子が増え布団が足りなくなったのでマットを設定し、複数で楽しめるようにします。今までは、ぬいぐるみを寝かしつけていたが、広く使えるようになった事もあり、友達をトントンして寝かしつけている姿も見られるようになります。赤ちゃん役などの設定は決まっていないが、寝る子と寝かしつけている子は決まっています。

9月

自分がぬいぐるみの母親になり、一緒に布団に入って遊ぶ様子が見られます。家での自分と母親の様子を模倣しています。友達とも一緒に寝てお互いに共通の遊びを楽しめています。

9月

布を長方形に畳んでおでこに置いて、『お熱が出ました。』と伝える子が現われ、同じ様に布をおでこにのせた子が集まり、みんなで病人役をします。すると、おままごとコーナーから人が集まり食事を用意したり看病をする子が現われるようになります。

12月

お医者さんが訪れて診察したり、ままごとにあるナイフや布を手術の道具に見立て、『ちょっと痛いけど我慢してくださいね』『今、治してあげるからね』と手術を行う姿も見られます。また、病院にお見舞いに来る役の子も現れ、食事や薬を飲ませてあげたりと、“おねむりごっこ”と連動して“お医者さんごっこ”も行われています。

3月

人形だけではなく、実際にお友達が眠る役となり、布団に横になっています。それを見た子が、布団に見立てた布を掛けてあげ、優しくトントンとする姿が見られます。その際にも、子守唄を歌ったり、『眠れないの?』『早く寝ましょうね!』などと、人形とは違い眠る側とのやりとりが行えるため、言葉のやりとりの中で相手を思いやる気持ちがたくさん見られます。

   

 掃除ごっこ  7〜8月

布を使って雑巾に見立てて掃除をする子がいたので遊びが盛り上がるよう『はたき』を用意します。『私はピンクのはたきが良い。』と『はたき』を持ちたいという子どもで集まります。そこで保育者がどのように使うか実際に教えて遊び始めます。実際に保育者がはたきをかけ掃除している姿を理解し見ている子もいるようで窓の枠をはたきでかける子も現われます。はたきの掛け方も優しくトントンして使っています。また、棚で遊んでいた子どもは、はたきで棚をきれいにしてから遊んでいます。その後はキッチンに戻って円テーブルの下をかけてみたり、お部屋がキレイになる事をイメージし、楽しんでいるようです。その後は布の雑巾で拭いて、丁寧に掃除をしています。

子ども達の目線で掃除する場所を発見し、部屋の隅々を掃除して、『キレイになったよ!』、『次はこっちを掃除しよう!!』と満足そうに保育者に伝えます。また、友達と並んではたく真似をすることもとても嬉しそうに行います。

 

アイスクリーム屋さんごっこ 7〜9月

7月

戸外の砂遊びやプレイハウスで『アイスクリーム屋さんごっこ』をしている子ども達がいたので設定する。アイスクリーム屋さんごっこを始めるにあたって、売るアイスクリームにも関心を持ってもらうために自分達で売るアイスクリームを作ることにします。するとトッピングの色や味にこだわったり、味見を途中でするなど『アイスクリームを作る』ということの対して認識が深まります。『イチゴ味にする。』と話して一生懸命に作る姿が見られます。

7月

手作りアイスクリームもたくさん出来上がったので夕涼み会でも遊んだ事のある、『アイスクリーム屋さん』を設定する。台にアイスクリームを並べ、店員役とお客役が混乱してしまうので保育者が店員役となり、券と交換することを教えていきながら遊びます。『これ、ください。』と自分の食べたいアイスクリームを指差しで伝えてきます。また、『自分の作ったアイスクリームで遊びたい。』という声も多かったので引き続き『アイスを作るコーナー』を設定します。ままごとコーナーで自分のアイスクリームとして使う子とお店に運んで並べる子に分かれて遊びます。

7月

お店に布を用意して『のれん』を作る子どもが現われます。お店をきれいにしてから開店をしてお客さんを呼びこむ姿が見られます。アイスクリーム屋さんのイメージも広がり自分のお店としてのアレンジを楽しんでいます。

8月

遊び方にもなれ、券とアイスクリームの交換もスムーズに子ども達だけ遊べるようになります。中には、券を忘れているお客さん役の子にも『券下さい。』と声を掛ける姿も見られます。また、『おつりです。』と渡す子どももいます。また、店員役にも自信がついてきて、『いらっしゃいませ。』 、『おいしいですよ。』と呼びこびを始める店員役も現われます。さらに、保育者の援助で店員役には頭にバンダナをしてあげる事で子ども達にも、より力が入るようになります。『どれがおススメですか?』と保育者が質問をすると、『これです。』と指をさしてアイスを勧めてくれます。

9月

お客さん役も変化が見られ、『赤ちゃんのアイス下さい。』とぬいぐるみのお世話をしながらアイスクリーム屋さんに来る子もいます。店員役の子もお家(おままごとのあるコーナ)に配達するサービスをする子も現われます。子ども達の中でやりとりが広がり、それぞれの役柄にも個性が出るようになってきます。また、アイスクリームが売り切れると、「閉店です!」と言ってはたきを持って掃除をする子が現われるようになります。お店に『開店』、『閉店』がある事を理解して自分達で設定をして遊んでいます。

 

お医者さんごっこ 10〜2月

10月

始めは、“おねむりごっこ”の中でお人形を看病する所から“病院”というイメージが広がり遊びを行っています。また、予防接種や検診などで病院に通院した子が多く、その実体験を遊びに取り入れて楽しんでいます。そこで、注射器や体温計が入った“お医者さんセット”と机、椅子を用意します。すると、自然と“お医者さん”と“患者さん”に分かれ、実際の病院と同様、互いの顔が向い合わせとなるかたちで遊びを楽しむ姿が見られます。

10月

道具の使い方も実体験が基になっているようで、保育者の声掛けがなくても、自然と道具にあった用途で使っています。また、子ども同士のやりとりの中でも、『どうされました?』『お大事に!』などと、実際の病院で使われているやりとりも再現し、治療の際には『痛いよ〜』と涙を見せる仕草をしたりと、お医者さんと患者さんになりきって楽しんでいます。

10月

“おねむりごっこ”の流れから、人形を赤ちゃんに見立て病院に訪れる子が現れます。『お熱が出てて…』『咳が沢山でるんです』などと、赤ちゃんの様子をお医者さんに伝えたり、体の向きを変えてあげるなど、実体験で自分がしてもらっていることを、お母さんの立場になって楽しんでいます。

11月

診察もただ単に見るだけではなく、『○○が痛い』という患者さんの声に合わせて治療をする姿が見られます。『少し痛いですよ!』『頑張ったね!』などと、患者さんの様子を気に掛ける声掛けも聞かれるようになり、治療をするだけではなく、お医者さんと患者さんになりきって行う言葉のやりとりも本格的になっています。

 

舞踏会ごっこ 10月〜1月

10月

音楽のリズムに合わせて踊ることへの興味がいっぱいです。また、流す音楽の中でも“ディズニー”の曲が流れると数名の女の子が集まり、『お姫様で踊ろう♪』『ここはお城だからね!』という声が多く聞かれるようになりました。そこで、カラーポリ袋で出来たスカートやリボン、ベールを用意すると、『私はお姫様なの♪』などと、より一層なりきって踊りを行う姿が多く見られます。

10月

身に付けている物からイメージを膨らませ、お互いの役を決めています。声掛けや行動も役に合わせて行っています。以前は、一人で踊りを楽しむことがほとんどでしたが、次第に王子様役やミニーちゃん役などの様々なキャラクターが登場し、『一緒に踊りましょう♪』『今からダンスパーティーだからね♪』などと、複数で踊りを楽しんでいます。

11月

『自分でドレスを作りたい!』『違うドレスが着たい!』などの声から、ビニール袋と油性ペンを用意します。それらを使って、自由に模様を描き、オリジナルのドレス作りをします。自分で作ったドレスを実際に着ることで、『私は○○姫』などとイメージを膨らませながら楽しんでいます。

12月

クリスマスお楽しみ会で、グループごとになりきって演じた役への興味が増し、自分が行った役ではない役も行いたいという子がたくさんいます。そこで、クリスマスお楽しみ会の発表で使用した≪ウルトラマン・プリンセス・お医者さん・運転手≫などになりきれるアイテムも、自由に選び使えるよう設定します。アイテムを自分で選び、より一層役になりきって遊びを楽しむようになりました。また、同じ衣装やアイテムを身に付けている子同士のグループ意識というのが生まれ、その衣装を身にまといながら他コーナーも一緒に楽しむ姿があります。

 

お世話ごっこ 1〜3月

1月

ぬいぐるみをおんぶしたり、寝かしたりなどの遊びが≪おねむりごっこ≫で盛んに行われていたので、お世話ごっこセット(赤ちゃん人形・オムツ・下着・洋服・おんぶ紐)を用意します。ぬいぐるみとは違い、衣服があるため、よりイメージを実体験に似せて遊びが楽しまれています。特に、兄弟がいる子は赤ちゃん人形を弟や妹に見立てて、お世話をしています。

1月

衣服の着脱(履かせる、マジックテープ)が難しいようだったが、保育者に手伝ってもらったり、友達に聞いて互いに協力し合ったりする姿が見られます。集中して繰り返し行うことで、指先が器用になり、次第にスムーズに衣服の着脱をして楽しんでいます。

2月

赤ちゃんが遊ぶスペースとオムツや衣服を替えるスペースが混同してしまい、物や遊びが入り交ざっていたので、オムツ台を設置します。すると、オムツ台の使い方を理解して使っています。オムツ台を用いたことで、より一層イメージが沸き、『オムツ替えるね』『きれいきれいなったよ』などと、赤ちゃんに話しながら行う子が多くなっています。

2月

よりイメージが実体験に近づけられるよう、赤ちゃん椅子を取り入れました。乳児椅子に座らせていた時よりも、食事を食べさせてあげる場面が増え、赤ちゃんの扱い方が丁寧に優しくなり、お話をしたり、レストランごっこで作った物を赤ちゃんに振る舞うなどの遊び方も新たに見られます。

3月

個々での遊び方だけではなく、お母さん同士での遊び方も多く見られます。赤ちゃんの名前を決め、自分の子ども(人形)の話をしたり、相手の赤ちゃんについて『お名前は?』『いくつ?』などと質問をしたりして楽しんでいます。また、『みんなでご飯に行きましょう♪』と他コーナーであるレストランごっこに移動するなど、一つのコーナーだけではなく、他コーナーも織り交ぜながら、実体験に似た遊びを展開しています。

 

レストランごっこ 1〜3月

1月

おままごとを楽しむ子どもたちのなかで、お客さんとコックさん(料理を作る人)が自然と現れ、お客さん役の子は『○○が食べたいな』『○○作って♪』などと、コックさんに頼む姿が見られます。そのため、その役やイメージがより一層広げられるよう、“メニュー表”や“コックさん帽子”“エプロン”を用意します。また、環境設定も工夫し、作るスペースと食事を楽しむスペースを分けます。すると、自然と子どもたちから『ここはレストランです♪』という声が多く聞かれます。

1月

実体験を基に、お客さんとコックさんとのやり取りの中で『メニューはお決まりですか?』『○○と○○をください』などの会話が自然と行われています。メニュー表があることで、実際のレストラン同様に『どれにしようかな?』『○○もいいけど、○○も食べたいな♪』などと、選ぶ楽しみも味わっています。

1月

コック帽やエプロンを身に付けることで、立ち振る舞いも以前よりも本格的になり、以前は好きなだけお皿に食べ物を乗せていましたが、今ではお皿の大きさや注文されたものを適度に乗せてお客さんに出しています。まな板や包丁を用いて食べ物を切ったり、盛り付けもメニュー表の写真と同様にしようと試みる姿が多く見られます。

1月

料理を作るだけではなく、キッチンセットにある水道を用いて、食べ物や食器を洗う姿も見られます。この動作が加わったことで、料理を振る舞うだけではなく、家庭で見た光景の再現や実際に自分が手伝っている食べ終わった食器や食べ物は片付けるといった流れが作られています。

2月

おやつ作り(ピザトースト)を行ったことから、遊びの中でも『ピザください』などの声が多く聞かれます。そこで、コーナーの中にハサミ、のり、紙テープ、ピザ型の段ボールを用意し、実際に“ピザ作り”を行えるようにします。緑・黄色・ピンク・オレンジ色の紙テープを用意したことで、『これはピーマン』『にんじん』などの食材の名前もたくさん聞かれます。ただ作るだけではなく、出来あがったピザをレストランごっこで使えるように設定し、自由に使えるようにします。すると、キッチンセットにあるオーブンを使い、ピザを焼く子が現れ、調理方法の中に新たに“焼く”といった動作が見られます。

2月

フォークやスプーン、ナイフといった道具の使い方への興味が増し、以前は用途を考えずに料理に付け加えたり、食べる時に使用していましたが、今では『どうやって使うの?』と保育者に聞いたり、生活の中で大人が行っている動作を模倣しています。道具の使い方を理解し、遊びの中に取り入れて楽しんでいます。

3月

他コーナーである“お世話ごっこ”からの流れで、お母さんと赤ちゃん(人形)が訪れています。赤ちゃんの存在が加わったことで、自然と『お子様メニューください』や『赤ちゃん用の○○はありますか?』などのやり取りが生まれています。

 

おしゃれごっこ 3月

3月

髪の毛や髪型へのこだわりを持つ、お嬢さんが多く見られ、普段の会話の中でも、『○○ちゃんの髪型可愛いね♪』『私と同じ髪型!』などの会話が多く聞かれます。そこで、ドライヤーやクシ、お化粧道具が入った“おしゃれセット”を用意します。始めは、自分たちが実際に使ったり、見たことのある道具を手に取り、実体験を基に、その動作を友達同士で行う姿が見られます。その他の道具に関しても興味は強く、『これは何?』『どうやって使うの?』などと保育者に聞き、遊びに取り入れようとしています。

3月

お化粧道具は、お母さんの姿が模倣となっているようで、保育士の声掛けがなくてもある程度、使い方を理解して遊びを楽しみます。『可愛くしてください』『ピンクがいいです』などと、自分の要望を相手に伝え、それを聞いた側は、その言葉に合った対応をするなど、言葉のやりとりを盛んに行っています。

3月

他コーナーにあるお世話ごっこからの流れで、お母さんと赤ちゃん(人形)がお客さんとして訪れるようになります。『今からお出かけするから、綺麗にしてください』『赤ちゃんも可愛くしてください』などと、ただ単におしゃれにして終わるのではなく、ある一連の流れの中で複数のごっこ遊びが連鎖して楽しまれています。

3月

ドライヤーとクシを用いて、“美容院”の真似をする子が現れました。布おもちゃの大きな布を使い、実体験を基にお客さんの肩に掛け、髪を乾かしたり、クシで丁寧にとかしたり、髪を結ぶ仕草をしています。イメージしている遊び方を、様々な物を考えて使いながら、実体験に近い遊びを楽しんでいます。