牛丼プロジェクト(ペガサス組・4歳児クラス)

 

 午前中は外に出て、全身を思い切り使い元気に遊ぶ!

 これがきらりの1日のはじまりです。

 ペガサス組では、「この町はどうなっているのだろう?!」と、

 毎日探検ごっこが大流行!

 そんなある日、いつも通る道にある牛丼屋さんの前で、

 Rちゃんがつぶやきました。

 『私、牛丼が好きなんだ』と。

 すると次の瞬間、周りのみんなからも「僕も!」「私も!」という声が。

 さっそく保育園に戻ったら、『みんなで牛丼屋さんごっこをやろう!』と

 いう ことに。

 これがそれから3ヶ月も続く『牛丼プロジェクト』に発展すると、

 その時誰が考えたでしょうか!

 そんな子ども達のウキウキ&わくわくの毎日を紹介します。

 

6月12日 ネギ作り
 散歩で牛丼屋さんを発見!Rちゃんの「私、牛丼が好き!牛丼屋さんごっこやりたい」という提案から牛丼作りがスタート。折り紙や画用紙を使ってネギと玉ねぎ作りが始まりました。「看板も必要だよね!」と段ボールに大きく“ぎゅうどん”と書き、開店準備が進んでいきます。

 

6月13日 牛丼屋さん見学
 牛丼屋さんを始めるには、本物の牛丼屋さんを見てみよう!と見学に行きました。お店に入ると券売機を発見!「これで牛丼が買えるんだ」と釘付けに。店員さんも出てきてくれて、メニューも見せてらいました。帰り道「保育園に帰ったら券売機を作ろう!」と張り切っていました。

 

6月14日 かんばん&券売機作り
 お店にあった看板券売機を作ろうと、写真を見ながら色や形を忠実に再現。券売機では、“しみしみするコーラ”や“ハンバーグ”などオリジナルのメニューが登場。廃材の箱でボタンを作り、各メニューの下に貼って本物のように作ります。

 

6月16日 牛丼屋さんごっこ

 折り紙で作ったお肉、玉ねぎ、お米をそれぞれケースに入れ、さらに帽子とエプロンも用意し、牛丼屋さんごっこがスタート!ご飯の上にお肉やネギをトッピングして牛丼作りを楽しんでいました。

 

6月21日 スーパーで買い物

 牛丼屋さんごっこを楽しんでいるうちに、「本物の牛丼を作ってみたい!」という事に。どんな牛丼にしようかみんなで話合った結果・・「牛肉と玉ねぎの他に、タケノコ、きのこじゃがいも、ウィンナーも入れよう」「上には目玉焼きをのせよう」という事になりました。

 スーパーに食材を買いに行くと、きのこもたくさんの種類があり、迷った結果、えのきとしいたけを選びました。牛肉は一番高い和牛を即決で選んだみんな!一つひとつの食材を吟味して買いました。

6月22日 牛丼作り(1回目)

 タケノコ、きのこ(2種類)、じゃがいも、玉ねぎ、牛肉、とたくさんの食材を切る事からスタート!特に、玉ねぎに苦戦したみんな。「目にしみる〜」と言いながら、一生懸命切りました。

 そしてみんなが一番こだわったのが“味付け”。醤油・砂糖・塩・みりん・だしの中から、みんなで話し合って量や入れる順番を決めました。また、味見をしながら、「もう少し砂糖を入れたほうがいいよ」と微調整も。完成した牛丼の味は・・・予想以上の美味しさでした!!目玉焼きの上に少し醤油を垂らして食べるのがポイントです☆

 

7月5日 本物の牛丼を食べてみたい!
 「本物の牛丼を食べてみたい」と、牛丼屋さんに食べに行ったみんな。券売機で食券を買って店員さんに渡すと、すぐに牛丼が出てきました。本物の牛丼の感想は・・もちろん美味しい!自分たちで作った牛丼よりもやっぱり本物の牛丼が美味しかったようです。また、箸入れに着目したみんな!保育園に帰るとすぐに「お店にあった箸入れを作ろう!」と張り切っていました。
 
7月18日 新しいお客様の来店
 立正保育園のことり組のお友達に会いに行った時、牛丼屋さんごっこをしているという話をすると、ことり組の友達から「行ってみたい!」との声が。ペガサス組の牛丼屋さんに招待する事になりました。みんなで玄関でお出迎え。次々と入る注文に大張り切りのみんなでした。

 

7月18日 リニューアルオープン
 牛丼屋さんの物が多くなり、もっと広いお店にしよう!という事で牛丼屋さんをリニューアル☆牛丼が作りやすいように食べ物や食器を置く位置を工夫し、引出しにも“お持ち帰りの物”“エプロン”“帽子入れ”等見出しを付けて使い易いように整理しました。

 

7月31日 先生達をご招待(牛丼作り2回目)
 自分たちが作った牛丼を先生方にも食べてもらいたい!と、2回目の牛丼作りに挑戦!玉ねぎ、牛肉の量は前回の3倍に!食材を切るだけでも一苦労でしたが、一心に頑張っていました。先生達から注文が入ると、慣れた手つきで牛丼をよそいお茶や箸を出す等、本物のそっくりです。

 

8月6日 みんなのアイデアがいっぱい
 「看板の場所はこっち方が見やすいよ」「箸置きの場所を変えようか!」等、遊びながら自分たちのお店の環境をどんどん変化させていったみんな。自分たちが使いやすいのはもちろんですが、お客さんの事も考えてお店作りを楽しみます。

 

8月8日 おいしいお米をとりに(お米農家)

 牛丼作りに欠かせないのがお米!とっても美味しいお米があると聞いたみんなは、電車を2本乗り継いでお米を作っている農家の方に会いに行きました。

 電車を降りると、普段は見る事のない風景にみんな「車が走ってないね〜」「川が流れてる!」と、感動していました。実際にお米を作っている田んぼを見せてもらい、「この緑が茶色になったらお米になるんだよ」と教えてもらいました。牛丼を作ろうと思っている事を農家の方に伝えると、お米と一緒に玉ねぎも分けてくれてました!さらに、「このお米は、キレイな水でとぐとさらに美味しくなるよ!」という事も教えてもらい、「キレイなお水はどこにあるんだろう?」と、みんなで話していました☆

 

8月22日 おいしいりんごを求めて(八百屋さん)

 牛丼の隠し味にりんごを入れるとお肉が柔らかくなるという事を教えてもらい、美味しいりんごがある八百屋さんに行ってきました!八百屋さんの店先には、真っ赤なりんごがたくさん!!店員さんお勧めの青森産のりんごを買う事にしました。また、玉ねぎの切り方も丁寧に教えてもらい、牛丼作りを応援してもらいました。

 

8月22日 MYどんぶり作り

 せっかくお父さんお母さんに食べてもらう牛丼なんだから、丼も最高の物を用意しようよ!とMYどんぶり作りが始まりました。お気に入りの絵をたくさん描きながらご満悦の様子でした。

 

8月23日 最高の卵を探しに(養鶏場)

 ペガサス組の牛丼には欠かせない目玉焼き!目玉焼きを作る為の美味しい卵を探そう!と、路線バスに乗って養鶏場に行ってきました。

 養鶏場では、特別に鶏を飼育している所を見せてもらう事ができ、2万羽のにわとりを目の前にみんな圧倒されていました!産みたての卵を触らせてもらったり、卵をパックに詰める機械も見学させてもらい、みんな大感動です♪

 

8月24日 牛丼にぴったりのお肉を探しに(肉屋さん)

 最後に徒歩で向かった先は隣り駅のお肉屋さん。お肉屋さんで「牛丼作りに使う牛肉を下さい!」と、いうと「牛丼にピッタリのお肉があるよ!」と、店員さんが良い牛肉を選んでくれました♪1,5キロある牛肉を自分たちで持つと、みんなで順番に保育園まで大切に運んでいました☆

 

8月25日 究極のおいしい水を求めて(唐沢キャンプ場)

 キレイな水は、宮ケ瀬川にいるカエルが守っているという情報をゲットしたみんな!一人一枚ずつ用意した地図には、サランラップが巻いてあり、防水加工されていました。

 川に着くと、地図を頼りに「カエルを探そう!」と大張り切り。なかなかカエルを見つける事が出来ずにいたみんな。すると、「暑いから石の中に隠れているのかも!」と、石をどかして地面の中を探し始めました。石の中にもいない事がわかると「本当にいるのかな〜?」と、少し不安になり始めていましたが、諦めずに探していると・・・大きなカエル(置き物)を発見!!カエルのそばには、透明でキレイな湧き水が流れていました。持ってきたペットボトルの中に溢れる程の水をいれると、本当に美味しいか飲んでみよう!という事になりました。手ですくって飲んでみると「冷たくて美味しい!」と、みんな大絶賛☆「これで美味しい牛丼が出来る!」と、確信していました

8月26日 最高の牛丼作り(3回目)

 キレイな水を使ってお米を研ぐところからスタートした牛丼作り!水の冷たさを感じながらも、みんなで一生懸命研いでいました。隠し味のりんごはすりおろして入れるといいという事で、そのまま食べたい気持ちを抑えて、2個分のりんごをひたすらすりおろしました!食材切りは3回目という事もあり、みんな慣れた手つきで手際よく進めていました。牛丼が完成した頃に、ご飯も炊きあがり、キラキラしたお米を見て「お米が光ってるー!」と感激していました。みんなのこだわりの目玉焼きは、卵の黄身が大きく、とっても美味しそうに出来ました!

 みんなが食材からこだわって作った牛丼を食べに、お父さん・お母さんが来ると、みんな店員さんに早変わり!牛丼の盛り付けや目立焼きにかける醤油の量などにこだわりながら、自信作の牛丼を振る舞っていました☆